おいしく熱々のおでんは冬の食べ物という印象ですが、ダイエットに役立つヘルシーな食材の宝庫なのです。食べる組み合わせを工夫すれば、バランスよく栄養が取れて低カロリーになりますし、カロリー計算も行いやすいメニューだと言えるでしょう。
目次
食べるだけでいいの?おでんダイエットってどんなの?

食べてダイエットになるため難しくない!
ダイエットはツライものが多く、続けられるか心配になる人もいますが、おでんダイエットは食べるだけですから誰でも取り組みやすい特徴があります。種類が豊富にあるため、飽きが来にくいことも長期間続けられるポイントです。
家庭でも手軽に作れて、数日であればストックしておくことも可能です。作るのが面倒な場合はコンビニやスーパーでも買い求められるので、無理に作る手間や時間を省くことができます。
どうしておでんでダイエットできるの?
とても身近で買い求めやすく、特別な食材やサプリメントとも違って1食分が安価で済ませられるため、続けやすいというメリットがあります。おでんの具材はとてもヘルシーで、体にとってプラス効果が期待される食材が多く使われています。
温かいおでんを食べることで、体の内側から温めることが可能である点も重要です。胃や腸を温めると、ダイエットだけでなく、体のいろんな機能が活動的になってくれます。寒い季節に有効なだけでなく、夏場であっても冷え性の人が体温を高めることもできます。
暑い季節はクーラーやアイス、コールドドリンクなどで体温を下げがちになってしまいますが、おでんを食べて温められることで基礎代謝がアップして、エネルギーの消費を促進させることが可能です。
おでんダイエットの基本的なやり方とは

いつもの食事をおでんに置き換えるだけ
お昼は外食が多いという人は、コンビニで気軽に買えるおでんを利用してカロリーを減らすことができます。1食おでんに置き換えてしまえば、炭水化物を取りすぎてしまうこともありません。
おでんの具材はカロリー計算がしやすいものばかりです。1日のトータルカロリーのコントロールも行いやすいのでダイエットにつながります。
→1日何食置き換える?置き換えダイエットに向いた食材と進め方
おでんダイエットで気を付けたい数々の注意点
塩分の取りすぎは最も注意が必要な点ですが、カロリーを減らして体重が減ってくると、無理な食事に移行してしまう人がいるため、ダイエット中の食事管理は重要です。
コンビニやスーパー各社、地域によっておでんの味付けには違いがあり、それに伴いカロリーも変わってきます。自分で作ると調節しやすいですが、買ったおでんでダイエットを行う人はカロリーに注意が必要です。
おでんの効果は意外なほどたくさんある!

おでんにはどのようなダイエット効果がある?
おでんは総カロリーを減らしたり、体を温めたりする以外にも、食べる具材によって効率的なダイエットが期待できます。便秘が体重増加の原因になっている人は、食物繊維が豊富な具材を食べるようにすればお通じが解消されます。
- ビタミン
- カルシウム
- ナイアシン(挽き肉)
ビタミンはキャベツにも挽き肉にも含まれており、他にも豊富な栄養素をロールキャベツから得ることができます。そのため、おでんダイエットの具材として積極的に食べたいと言えます。
細胞の活性化や再生にビタミンは重要な役割を果たしていますし、ナイアシンは熱に強くたんぱく質の代謝に必要な成分で、消化の働きを助けるとともに、神経や循環器の作用を促進させてくれます。
実はおでんには痩せる以外にも嬉しい効果が!
37℃前後が免疫細胞にとって適した温度であり、多くの免疫細胞は腸内にあるため、体の内側を温めることはダイエット中でも重要ですし、おなかを冷やさないようにするべき理由の一つです。
免疫細胞の中でも、ナチュラルキラー細胞は体内に発生したがん細胞とも戦ってくれるため、おでんはダイエットだけでなくがん予防にも期待できるメニューだと言えます。
野菜や魚、肉などまんべんなく食べられるでんダイエットは、ビタミンが美肌を目指す人の役に立ったり、カルシウムは骨を作ったりします。さらに亜鉛が糖代謝を進めたり細胞を作るサポートをして発育を促したり、味覚障害を緩和させてくれたりもします。
知っておきたいおでん食材のカロリー

高カロリーの具材は避けておでんを食べよう
おでんに使われる高カロリー具材なのは、お肉が使われていたり肉の加工食品が使われていたりするものです。
- 豚つくね串は171kcal
- 豚角煮串は152kcal
- 厚揚げ194 kcal
逆におでんの牛すじはヘルシーで60kcalほどしかありませんから、食べても安心な具材となっています。ほかにも低カロリーなのは昆布が約5kcal、大根は14kcal、たまご83kcalくらいで、たっぷり食べても安心なのが白滝の11kcalです。
餅入り巾着は1個で129kcal程度あって、ごはんの茶碗1杯分程度のカロリーがあるため注意が必要な食材です。すぐにエネルギーになりやすく、消費されないとそのまま脂肪として蓄えられてしまう可能性があります。
ダイエットにオススメのおでん食材はこれ!
ダイエットのためにカルシウムは必要で、不足していると代謝が低下してしまいます。魚や乳製品を普段からあまりとらない人は積極的に食べるようにしましょう。おでんの白滝は食物繊維も豊富なので、便秘解消のサポートにもなります。
筋肉を作るのにも欠かせないたんぱく質は、たまごから得ることが可能です。昔は食べ過ぎるとコレステロール値が悪化すると考えられてきましたが、長年の研究の結果、すぐに直接的な影響が出ないことが分かってきました。
このように、おでんにはダイエット中でも安心して食べることができる食材がたくさん入っているのです。
おでんの食材を選ぶならこういった点に気を付けよう
おでんダイエットをする際には、バランスよくいろんな具材を取り入れないと栄養の偏りが心配になります。1食置き換えるだけだから、ほかの食事のときに栄養のバランスを考えればよいという人もいるでしょう。
しかし注意点もあります。しょっぱい味付けは喉が渇き、水分がたくさん欲しくなってしまいます。出汁はとてもおいしいですが、水分の取りすぎにつながってむくんでしまう心配があるため、ダイエット中の出汁の飲み過ぎはデメリットに繋がります。
毎日おでんを食べてはいけないその理由とは

塩分の摂取には気を付けよう
おでんの出汁には塩分も含まれています。煮込まれた具材にはたっぷりとしみていて、塩分も摂取することになります。
日本人は日ごろから塩分を取りすぎる食事をしていますから、ダイエットのために毎日おでんを食べてしまうと、体内の塩分濃度が常に濃くなってしまう可能性があることを考えなければなりません。
血管内に水分が多い状態が続くと圧力が高まって高血圧になりやすく、血管の壁も圧迫に耐えるため肥厚していき、動脈硬化を引き起こすことがあるため、おでんの食べ過ぎには注意しましょう。
塩分を体外に出すためには腎臓がろ過しなければならず、毎日大量の塩分を処理していると腎機能障害を起こす恐れもあります。おでんダイエットをする際には、塩分についての理解を深めておきましょう。
塩分の摂りすぎて起こるむくみの症状
毎日おでんを食べていると、体内の塩分濃度が高くなってしまう可能性があります。そうなるとむくみとして現れてしまい、ダイエットしているのに体がパンパンになってしまうことにもなりかねません。
むくみによる引き起こされる症状
症状 | 原因 |
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倦怠感 | むくみは顔や脚といった表面に現れますが、酷くなると内臓にまで到達します。そのときに倦怠感を伴い全身に広がっていくので、表面のむくみに気づいたら早めに対処をしましょう。 |
冷える | 体の塩分が濃くなると上手に水分が排出できなくなります。そのため体内に水分がたまり、カラダが冷えやすくなってしまいます。温かいおでんを食べることはダイエットにも冷え性にも効果的です。 |
疲れる | むくみは血流を圧迫します。そうなると血液の流れが悪くなり代謝の低下や疲れやすいといった症状が起こります。血流が悪いと感じたら少し運動して代謝を上げる努力をすることも大事です。 |
効率よくダイエットを続けるためにも、むくみの症状を知っておくことも大切です。もしおでんを食べ過ぎてむくんでしまっても、食べる量をコントロールしてむくまないようにしましょう。