有名だけどあまり知られていない炭水化物抜きダイエットの真実

手軽に痩せられる方法として話題にもなった炭水化物抜きダイエットですが、とても体に負担をかけてしまうダイエット方法で、健康的に続けるためには十分に注意が必要な方法です。無理なやり方で体調を崩さないためにも、正しい取り組み方を知っておきましょう。

実は危険だった炭水化物抜きダイエット!

炭水化物は太る原因として考えられ、食べないようにすることでダイエットにつながるとして徹底的に炭水化物を取らないようにするダイエット方法が考え出されました。医師も勧めているなどとして、テレビや雑誌で取り上げられてしまったことで、チャレンジしたことがある人もいるでしょう。

人の体は糖質をエネルギーに変えて活動しており、炭水化物から得られる糖質も重要な役割を担っています。このため食事から全く排除されてしまうと機能が低下してしまい、痩せるどころか命の危険も出てくる危険な方法であることを知っておかなければなりません。

体にあらゆる指示を出す脳は、ブドウ糖をエネルギーとして活動しており、それ以外の栄養成分で脳の機能を維持することはできず、集中力の欠如などの弊害が出やすくなります。

炭水化物抜きダイエットの効果が高いのは事実!

糖はすぐに体に吸収されやすいため、炭水化物を抜けば確かに脂肪細胞に蓄えられることが減ります。

おなかがすいている状態で、炭水化物を大量に取り入れると、食後の血糖値が急上昇してしまうことが太ることに関連していて、体内に多くなった糖質を脂肪細胞に送り体の蓄えとするだけでなく、血中濃度を低下させて通常の状態に近づけようとすることもかかわっています。これが、脂肪が増えて太りやすい体になるメカニズムです。

インスリンが分泌され糖質がうまく処理されれば、血液内でも一定にたもたれますが、インスリンの処理が追いつかないほど糖質が高い状態が続くと糖尿病になる危険もあるため、急激に上昇させないために炭水化物抜きダイエットを行うと、素早く糖質の処理を終えることができて、効率よくエネルギーとして燃焼されやすくなるため大干支効果が得られやすい事実があります。

痩せられるけど同時に体に悪影響を及ぼす危険性もある!

無駄な糖質を取り入れないだけでなく、必要な糖質も不足することになってしまうため、体に蓄積された脂肪から必要なエネルギーを生み出し活用するようになりますから、ダイエットにつながりますが、あまりにも必要な糖質が確保できなくなると脂肪だけでなく、筋肉や骨まで分解してエネルギー源に変えてしまうため、体力の低下や骨折しやすくなる場合があります。

炭水化物ダイエットを続けて疲れやすくなったと感じる時には注意が必要で、体の機能の低下が始まった状態になると血液中の成分をうまくコントロールすることができなくなって、ドロドロ血になりやすい傾向があり危険です。

悪玉コレステロールの数値が高くなってしまうと血栓ができやすくなって、梗塞が起きる可能性も出てきてしまいます。

炭水化物の重要な役目を知っておこう!

炭水化物は体のあらゆる栄養源になる糖質を生み出すもので、食後に使われなかったエネルギーはため込まれて、不足した時に次の食事で補給されるまで、ため込んだものを使って活動を行います。持久力が人の体にあるのも、こうした仕組みが機能しているからで、ため込んだ糖分がなければすぐに疲れとして表れてしまいます。

食物繊維も豊富に入っていて、炭水化物の食物繊維は腸まで届いて善玉菌のエサとなったり、排便を促す役割を担ったり不要なものを吸着して体外に排出させる役割も担ってくれる成分です。

炭水化物が体内に入ることで分泌されるインスリンは、血糖値を安定させるだけでなく、筋肉をつくるときにも大切な役割があって、分泌されなくなるとたんぱく質などの成分が筋肉内にうまく取り込めなくなります。

安全に行うための炭水化物抜きダイエットの正しい方法

まったく抜いてしまうのは体にとって悪いことしか起きないため、減らすという考え方で行うのが正しいやり方です。

朝昼晩と3食炭水化物をしっかり食べていた人が、1食や2食分の炭水化物を抜いてしまうと次に食べたときに、かえって血糖値が急上昇しやすくなって逆効果ですから、あまりエネルギーを必要としなくなる夕食分の炭水化物を減らした食事にすることから始めると効果的です。

炭水化物全くとらくして、その分たんぱく質の量が増やしてしまうと、たんぱく質からエネルギーを生み出してしまうようになるため、一口分から2口分程度の炭水化物の摂取を行うと、体調を悪化させずに続けやすくなります。

朝は脳が活動的になり、すっきりと目覚めさせるためにも炭水化物から得られる糖質が必要になりますから、朝の食事を抜くことはよくありません。

ダイエット後にリバウンドしやすいその理由

これまで制限していた分、体は少なからず飢餓感を感じています。このため通常の炭水化物量に急に戻してしまうと、いつまた不足するかわからないため、エネルギー源を確保しようとして必要以上に血中の糖分を脂肪に貯蔵するようになってしまいます。

リバウンドが起きやすいのも脂肪の体積が増えるからで、脂肪が増えるとインスリンの分泌がうまく働かなくなることがあるため注意が必要です。

糖質は脳内で快感を感じさせる物質を分泌させる性質があり、あまり制限がきつすぎると緩めた時に甘いものをたくさん食べたくなってしまい、一度食べてしまうとなかなかやめられなくなってしまい、以前よりもカロリー摂取量が増えて、消費されないエネルギーがたまりやすくなります。

炭水化物抜きダイエット成功のための押さえておきたいポイント

炭水化物の糖質で太るのは、血糖値の急上昇につながるためであり、急上昇させないような食べ方を行えば炭水化物が体内に入っても糖の吸収を緩やかにすることが可能です。

急激に食べることを減らして体が飢餓感を覚えないように、はじめは炭水化物を徐々に減らすことから始め、炭水化物を食べる前に食物繊維を取り入れたり、GI値が低い炭水化物にスイッチすると成功しやすくなります。

白米でもおかゆになれば普通にごはんとして食べるよりGI値を低くできますし、玄米やライ麦パン、春雨なども低いのでGI値の高い炭水化物と置き換えて食べるようにしましょう。

1日に最低でも炭水化物は100gほどになりますから、これより減らすことがないように注意しましょう。

炭水化物抜きダイエットに挑戦するならこういった点に気を付けて

炭水化物抜きダイエットなのに、ほかの栄養成分の摂取量まで減らしてしまう人がいるので注意しなければなりません。たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが不足してしまうと、基礎代謝も減って体の脂肪をエネルギーに変えて燃やすことができなくなってしまいます。

炭水化物は水分を腸まで届けてくれる成分でもあり、減らすと便が固くなって便秘になる人もいます。野菜から食物繊維をたっぷりとって、水分が腸にまで届きやすくなるようにしましょう。

糖尿病の人は、低血糖になってしまう心配がありますから、炭水化物抜きダイエットに取り組みたいときには医師と相談して無理のないメニューを組み立てることが大切です。

肥満の人が治療として用いるダイエットメニューは、それぞれの体に合った方法で行われています。健康体の人がダイエットメニューを用いて炭水化物抜きダイエットを行っても成功しない場合があります。

炭水化物抜きダイエットの効果には個人差がある!

体質によって差が出やすく、体にしっかり筋肉があって基礎代謝が高い人であれば、成果が得られるのは早いですが、エネルギーを燃やしてくれる筋肉量が低かったり、体幹が鍛えられていない、体温が低い人は普通の生活をしていてはなかなか結果が得られません。

1日の活動量を増やして消費を促す必要があり、筋肉量が少ない人は筋トレなどを行い少しでも増やすようにしましょう。

内臓脂肪から減りやすい傾向があって、皮下脂肪を減らすためには定期的な運動を取り入れ、不要な内臓脂肪を先に減らしておく必要があります。皮下脂肪は減りにくいため、炭水化物抜きダイエットにプラスしてマッサージなどを行い代謝がされやすいように凝り固まった脂肪をほぐしておく必要があります。

体に不調を感じたら継続は諦めよう!

イライラすることが増えたり、集中力がなくなりミスが多くなった、ふらつきやめまい、吐き気といったような体調不良は明らかに必要な糖分が不足している状態です。糖質が減ることが体質に合わない人もいるので、炭水化物ダイエット中に不調になったら継続することはやめたほうが無難です。

低GI値の炭水化物をいつ食べる位とるようにして、緩やかな血糖値上昇になれさせてから、少しずつ減らしていくことでなれる場合もありますが、思わぬケガや病気を引き起こす可能性もあるため、極端に炭水化物を抜くことはやめましょう。

炭水化物ダイエットに取り組んだり止めたりを何度も繰り返すと、体内に水分や脂肪がたまりやすい体質になってしまうので、中途半端に継続させたり止めたりするのはよくありません。