炭水化物ダイエットは正しい方法を実践しないと危険

炭水化物ダイエットは人によって短期間で絶大な効果が現れることもあり、一時期話題になったこともありました。しかし、正しい方法で行わないと効果が実感できないどころか、体に良くない影響を及ぼす可能性があります。

炭水化物ダイエットとは

炭水化物ダイエットとは食事の中でご飯やパンなどの炭水化物を一切食べないようにしたり、また食べてもごく少量で一日を過ごすダイエット方法のことです。通常、主食として食事の際にはおかずの他にご飯やパンを食べる人が大半ですが、炭水化物ダイエットを行う場合、こういった主食といえるものはほとんど食べません。

簡単に言えば、炭水化物を食べないようにするだけのダイエット方法のため、基本的に炭水化物を多く含まない食品である肉や魚などは気にせず食べて良いとされています。

そのため、米やパンよりも元々肉や魚などのおかず類が好きな人には続けることに何ら問題のないダイエット方法ですが、何より白米が好きといった人には続けることが難しい、辛いダイエット方法でもあります。

そもそも炭水化物って何?

炭水化物は三大栄養素の一つであり、糖質と食物繊維で構成されています。人が生きていく上で欠かせないエネルギー源でもありますが、摂りすぎることによって糖質が消費されずに脂肪となるため、肥満の原因にもなります。

しかし、だからといって極端に減らすことはおすすめできません。炭水化物は脳のエネルギー源ともなるため、不足すると思考能力が低下してしまったりといったことにも繋がる、大切な栄養素です。

そして炭水化物と聞くとお米やパンを真っ先に思い浮かべる人も多いかもしれませんが、その他にもれんこんやごぼうなどの根菜類やさつまいもやカボチャなどの野菜、干しぶどうや干し柿などのドライフルーツ類にも多く含まれています。

炭水化物ダイエットなら脂肪が溜まりにくい

炭水化物ダイエットの期待できる効果として、体の中に脂肪を溜まりにくくさせるというものがあります。炭水化物を摂りすぎることは、炭水化物を構成する物質の一つである糖質を多く摂りすぎるということにも繋がります。

通常、摂取した糖質は体を動かすためのエネルギーに変換されるのですが、あまりに摂取した量が多いと糖質は全てをエネルギーとして消費せず、脂肪へと蓄えられてしまうのです。しかし、この脂肪の元となる炭水化物を抜くと、当然ですが糖質が体の中で過剰に余ってしまうことはなくなるため、余った糖質が脂肪へ変わってしまうことを防止することができます。

そのため、炭水化物ダイエットを行うことで結果的に体に脂肪を溜まりにくくすることができます。

炭水化物ダイエットは脂肪が燃焼されやすくなる

炭水化物は人が体を動かす際のエネルギー源となります。しかし、炭水化物の摂取を制限した場合、肝心のエネルギー源が無くなってしまいます。では、そういったとき体はどうするのかというと、体に蓄えられた脂肪をエネルギー源として代わりに消費します。

現在この説は否定し始められており、今でも諸説ありますが、一時期運動をする際でも脂肪が燃焼され始めるのは運動をし始めてから最低でも15~20分後以降と言われていたのは、体は真っ先に脂肪を燃焼するのではなく、まず体の中のエネルギーを消費し始めるためだからです。

そのため、炭水化物ダイエットを行った場合、体に脂肪が蓄えられにくくなるだけでなく、脂肪が燃焼されやすくなる効果があると言われています。

ダイエット効果が出てくる期間

炭水化物ダイエットをし始めた場合、早い人で数日、遅い人でも一週間ほどで体重が減ることが多いです。しかし、これは脂肪が燃焼されて体重が減ったわけではありません。ダイエットを開始してから一週間以内に体重が減った場合、単純に食べる量が減って体の中の水分や便などが排出されたことが原因です。

では、具体的にいつ頃から見た目的にも変化が現れるかというと、実際に効果を実感できる期間には個人差がありますが、正しい方法できちんと続けた場合、一ヶ月以内には効果を実感することが多いです。

また、食事制限の他に積極的に運動を取り入れていれば、そうでない人に比べて効果を実感しやすいですし、食事制限を緩く行っている人の場合、当然ながら効果を実感することが遅れます。

炭水化物ダイエットの正しいやり方

炭水化物ダイエットには二種類のやり方があります。一つは一日の食事の中で炭水化物を一切摂取しない方法で、もう一つは毎食の炭水化物の摂取量を減らす、または三食の内一食分のみ炭水化物を抜くという方法です。

しかし、炭水化物を完全に抜く方法はおすすめできません。炭水化物を完全に抜くことで思わぬ体調不良に繋がる可能性もあるためです。そのため、三食の内で炭水化物の量を少しずつ減らす、または一食のみ抜くことがもっとも正しいやり方で、おすすめです。

目安としては、炭水化物を一日に摂取する量を三食合計して20グラム以内にすると良いです。この20グラムをご飯に換算すると、お茶碗3分の1程度、食パンに換算すると6枚切り1枚ほどになります。

炭水化物を抜く時間帯は

自分が行いやすいタイミングで実行することがもっともベストですが、できれば夕食の際に炭水化物を抜くことがおすすめです。なぜなら、炭水化物を抜くことで頭の働きが鈍くなったり、集中力が低くなったりといった弊害が少なからず発生する可能性があります。

そのため、仕事や家事などで忙しい人の場合、朝や昼に抜くことは日常生活に影響が出る可能性があるため、あまりおすすめできません。さらに、夜遅くに食事をすることは体の中に脂肪を溜め込むことにも繋がります。

ですが、夕食時に炭水化物を抜き、食事を軽めにすることで脂肪の蓄積を防ぐことができるのです。夜であれば、食事後は寝るだけなことが多いため、体に対する影響も少ないです。

炭水化物ダイエットのデメリット

炭水化物を抜くことで、代わりに肉や魚などの糖質低い食品を食べる機会が増えますが、食品によっては塩分や脂質がたくさん含まれているものがあります。

そのため、例え炭水化物でなくても、健康のことを考えて食べ過ぎることは防止したほうが良いのですが、主食となるご飯やパンを食べないと満腹感が中々得られませんし、なおさらこういったおかずに箸が進んでしまう人もいるかもしれません。

そうなると結果的に塩分や脂質の過剰摂取に繋がってしまいます。そして、腎不全や高脂血症などの病気に罹患する可能性も高まってしまいます。また、体重は減るものの、逆に体脂肪率が高くなることがあり、見た目的には変化が実感できないということもあります。

肌や髪に関する炭水化物ダイエットの注意点

炭水化物ダイエットを実践した人の中には、美容面でも不調を訴える人も多いです。その理由として、まず炭水化物ダイエットを行うことで少なからず便秘になる可能性があります。便秘になると代謝が悪くなるだけでなく、肌荒れを起こしたり、髪のツヤが無くなることにも繋がります。

さらに、炭水化物が不足すると、ブドウ糖を生成するために体の中のタンパク質が大量に消費されます。これの何が問題かというと、実は人の肌はタンパク質でできているのです。

ですが、炭水化物不足の状態では、肌へ回すだけのタンパク質まで体は準備することができないのです。その結果、肌のターンオーバーが正常に働かなくなり、肌荒れや、肌のくすみなどにも繋がるため、注意が必要です。

炭水化物ダイエットはリバウンドに気を付けよう

炭水化物ダイエットを頑張って続けることで、個人差はあるものの大幅に体重が減少する効果が期待できます。しかし、ダイエットをやめた途端、あっという間に体重が戻ってしまったという人は決して少なくありません。実は炭水化物ダイエットはリバウンドしやすいことでも知られているのです。

これは、炭水化物を抜くことで食事への満足感が得られず、時に暴食してしまうことと、筋肉量が減るため、太りやすく痩せにくい体へとなってしまうことが影響しています。そのため、体重を減らし維持するためには強い意志が必要になります。仮に減量に成功し、炭水化物ダイエットをやめることになったとしても、軽い食事制限や定期的な運動はリバウンドを防ぐために効果的です。