野菜スープダイエットは最近流行りのダイエット法です。日常の食生活に野菜をふんだんに取り入れて、体の中からデトックス効果を促し、綺麗に痩せようという無理のないスタイルです。特別な事は何もなく、意識して野菜スープを利用する手軽さが多くのダイエッターにウケています。
目次
健康的に痩せられる野菜スープダイエット
野菜をスープ状にして、毎日の食事に取り入れるというダイエットは、今に登場したものではありません。かなり以前からダイエットに効果的な野菜を摂取するのに、スープ状にするという事は利用されてきました。
数多くのダイエット法がはびこる中、特別な道具も使わず高価な材料を使うわけでもない、野菜を煮込むだけという手法は、健康的に体を整えるという理にかなったものです。
野菜を煮込み、スープと一緒に丸ごと栄養を摂取するため、野菜の持つ栄養成分が体に多くの良い影響を与え、脂肪燃焼や美肌、そしてミネラルバランスのとれた体を保つ事が出来るようになります。実際に痩せる目的で野菜スープダイエットを続けると、痩せるだけではなく体の調子も良くなった、という事も実感出来るはずです。
野菜スープダイエットの効果とポイント
野菜スープダイエットの基本概念は、体に不足しがちな野菜の食物繊維やミネラル成分を効率良く摂取し、沢山の野菜を食べて満腹感を得る事で、食べ過ぎを防ぐという事です。ダイエットという意味では、具沢山の野菜スープを食べる事で余計な炭水化物や脂質を控える事ができ、結果的に減量に繋がるというところが利点です。
野菜スープを積極的に摂取し、糖質や脂質を控えめにしながらも高タンパクを意識すると、その効果を感じられます。一番のポイントは、野菜スープをメイン料理として利用するという意識を持つ事です。この点を注意して毎日の食事に気をつければ、自然と無理なく体の状態が整い、結果的に健康的なダイエットに繋がっていきます。
野菜スープダイエット中の食事方法
ダイエットを意識している時は、食事の方法を色々気を遣うのが普通です。ただし、やみくもに食事制限をするのは良い事ではありません。その点、野菜スープダイエットでは少しの意識でバランスの整った食事を摂取出来ます。
朝食は、軽めの野菜スープと適量のご飯やパンなどの炭水化物、卵や豆腐、ハムやソーセージなどのたんぱく質を摂ります。昼食はあまり気にせずに、好きなものを食べて下さい。
そして夕食には、野菜を多めに使った野菜スープをメインにして肉や魚などのたんぱく質も摂りますが、炭水化物は控えめにします。日中の活動期は、炭水化物や脂質を摂ってもカロリーは消費されますが、夕食後は動く事はあまりなく睡眠に入ってしまうため、脂肪になりやすい炭水化物や脂質は意識して控える事が必要になります。
野菜スープダイエットの注意するポイント
野菜スープは野菜を多めに使う食べるスープです。そのため様々な種類の野菜を使って美味しく調理しますが、いくつか気をつけるべき事があります。まずはスープの味付けを濃くしないという事です。スープを美味しくするにはある程度の塩分は必要ですが、かなり強めの塩分濃度はお勧め出来ません。
必要量以上の塩分は、体の水分を取り込み、むくみを生じさせます。また塩分の濃い状態は体に悪影響を及ぼし、高血圧の原因となり、その他の疾患を引き起こす可能性があります。それらを避けるためにも濃い味にせず、野菜の旨味を感じられる程度の程よい塩分で調理をします。
最初は物足りないと感じても、次第に慣れてきます。控えめな味付けでも美味しいと感じられれば、野菜スープダイエットは成功したも同然です。そして野菜スープは温めた状態で食べる事を勧めます。その理由は、体を芯から温める事で体が熱を発し、脂肪燃焼効果も高まるからです。
野菜スープダイエットの気になるリバウンドは
ダイエットにつきものと言えるリバウンドは、誰もが経験する厄介なものです。リバウンドはダイエットによって脳が飢餓状態だと認識し、少しの栄養を必死に取り込もうとする生理的な機能によって栄養吸収を促し、短期間一気に体重が戻る現象です。体重がただ戻るだけではなく、さらに増量する事も多いところがリバウンドの特徴です。
無理な食事制限を行なった結果起こる事が多いですが、野菜スープダイエットの場合は、バランスのとれた栄養摂取と、昼食には好きなものを食べるという開放感の効果で、ストレスを感じる事が少ないです。
そのため極端な食事制限とは異なるため、リバウンドの心配は必要ありません。食事を楽しみながらダイエットを続ける事が出来るというのが、野菜スープダイエットの良いところです。
野菜スープと組みあわせて食べたい食材
様々な野菜を使って作る野菜スープは野菜だけでも十分美味しさを感じる事が出来ますが、ダイエット目的という意味では、組み合わせると相乗効果でより良い影響を与えてくれるたんぱく質の存在は欠かせません。
特に肉のアミノ酸やビタミンは脂肪燃焼を促し疲労回復にも役立ちます、魚のDHA、EPAの必須脂肪酸は、脳や体に欠かせない栄養素です。卵は総合栄養食でもあり、牛乳のカルシウムは骨粗鬆症の予防となりダイエット中のイライラ感を静めてくれます。
さらに何と言っても豆腐などの大豆製品は、女性に欠かせないイソフラボンがふんだんに含まれています。これらのたんぱく質は筋肉の元となり、筋肉が増える事で基礎代謝が上がり、脂肪燃焼の力がアップします。
野菜スープの基本レシピ
実際に野菜スープを作る場合、まずは基本のレシピを覚えましょう。その後アレンジを加える事で、バリエーション豊かな野菜スープでローテーションを組み、ダイエットを続けていきます。一番簡単な基本の作り方は、人参、玉ねぎ、セロリ、キャベツを角切りにし、少量のオリーブオイルで炒めます。
ベーコンも加えて炒め合わせ、コンソメスープ、水、ローリエを入れてコトコト煮込みます。最後に塩とコショウで味付けして完成です。体に良いオリーブオイルで野菜をしっかり炒め、ベーコンの旨味成分を合わせる事でコクも生まれます。
野菜はあまり細かくカットせず、ある程度の大きさで角切りすると、食べごたえが出ます。さらにはしっかりと咀嚼をするため、満腹感を感じる事が出来ます。
美肌効果もある野菜スープレシピ
基本のレシピを習得したら、今度はアレンジを加えていきます。野菜スープは入れる野菜によって栄養素も異なり、目的別のスープを作り出す事が可能です。美肌を目的としたスープならば、基本のレシピに抗酸化作用のあるトマト、ビタミンCが豊富なブロッコリーを加え、熱に強いビタミンを持つジャガイモも適量入れます。
ベーコンの代わりにコラーゲン豊富な鶏肉を使い、トマト風味の野菜スープに仕上げます。野菜のビタミンCはコラーゲンと一緒に摂取する事で吸収率も高まるため、お肌の調子を整えてくれます。
トマトの風味は野菜スープには最適であり、食べる時に粉チーズをふりかけると、さらに美味しさもプラスされます。このレシピはミネストローネ風味となりますので、誰にでも好まれる味のスープになります。
脂肪燃焼を高める野菜スープレシピ
脂肪をしっかりと燃焼させたい場合は、脂肪燃焼効果の高い食材を利用します。特にお勧めなのが、脂肪燃焼に効果的な豚肉を使ったキムチ風味の野菜スープです。鍋に胡麻油を少量入れ、ニンニク、生姜のみじん切りを炒めます。そこに豚肉の細切れを入れて炒め、ネギや白菜にきのこ類を加えます。
キムチ鍋用素と水、酒を加えて煮込みます。仕上げに豆腐を入れてキムチ風野菜スープの完成です。豚肉のビタミンBと、豆腐の大豆サポニンによる脂肪燃焼効果、キムチ風のスープによる唐辛子の力でダイエット向きの野菜スープとなります。食べる時は熱をしっかり加えて熱々にして食べるのが理想的です。体が熱を持ち温まる事で、脂肪燃焼効果も活性化するでしょう。
イライラ解消の癒し野菜スープレシピ
ダイエット中にはストレスが溜まるものですが、野菜スープダイエットの場合は、比較的ストレスによってイラつく事は少ないです。短期間で効果を得たいがため、三食とも野菜スープにしてる場合はストレスが溜まる事もありますが、比較的緩やかな方法で行えばストレスにはなりません。
ただし、それでもイライラするという場合は、解消させる野菜スープを作ってみましょう。イライラした気持ちを落ちつけるには、何と言ってもカルシウムをふんだんに使ったスープが良いです。牛乳たっぷりのポタージュの優しい味で、心も体も休まります。少量のバターを鍋に入れ玉ねぎを炒めます。
そこに少量のジャガイモと小松菜を入れてさらに炒めます。コンソメスープと水少量を入れて煮込み、柔らかくなったらジューサーでペースト状にします。鍋に戻したら、牛乳、塩とコショウを入れて軽く煮込みます。
仕上げに少量の生クリームを加えるととても美味しく仕上がります。牛乳と小松菜のカルシウムがイライラ感を無くし、ポタージュ状のスープで優しい味を感じる事が出来るため、ダイエット疲れで心がざわついてしまった時は、ポタージュの野菜スープを取り入れてみましょう。