最近ではCMでもおなじみのライザップがダイエットに効果的な方法として知られています。おなかが出ていることを気になっていた人が数か月後にはすっきりと引き締まった体になって登場しており、そういった成功例によってますますダイエットを頑張ろうという方も増えてきています。
普段の食事に取り入れやすいことから、ささみで痩せようと努力する方法も誕生しています。どんな方法なのかなど詳しくご紹介しましょう。
目次
ささみを食べてダイエットする方法
鶏肉のささみは元々ダイエット中にはおすすめされている肉ですが、これを使ってダイエットをできるという方法があります。「ささみダイエット」はいわゆる置き換えダイエットという方法で、1日3食のうち、1食だけをささみに置き換えるというものです。女性が1日に摂取すべきカロリーはおよそ1500キロカロリーと言われており、1食分は500キロカロリーです。
ささみは1本で約45キロカロリーしかありませんし、野菜などと調理をしても300キロカロリー前後になることがほとんどということからダイエットにぴったりの食材とされています。ダイエット中はささみを調理した状態で男性なら300から400キロカロリー、女性なら200から300キロカロリーを目指します。
ささみの栄養とカロリーは
ささみのカロリーは1本あたり45キロカロリーほどとなっています。低カロリーの割りには高タンパク質で低脂肪というのがささみの魅力となっています。また栄養として含まれているものですと、たんぱく質、ビタミンA・B2、ナイアシンなどが注目したい栄養素となっています。
タンパク質はアミノ酸のバランスがとてもとれていて消化吸収も非常に良いため、ダイエットをしたいという方だけではなく、高齢者や子供さんにもおすすめされています。またナイアシンは疲労回復、粘膜・消化系のサポートをする効果があるものです。
ビタミンAは抗酸化力が高いので免疫力を上げて代謝をアップさせることに役立ちますので、ダイエット中に脂肪燃焼しやすい体に変化させることが期待できます。
ささみってどんな肉なの?
ささみは鶏肉の部位の中では胸肉の裏側についている笹の葉に似た形をしている部位です。1羽からとれる量も他の部位と比べるとそれほど多くありません。
ダイエット中といえばささみと言われるほど低カロリー・低脂肪で高たんぱく質というのが特徴で、ビタミン類も豊富に含まれています。食感としては柔らかめで味は比較的淡白な味です。その分、様々な調理方法で料理をできることがメリットだといえるでしょう。
胸肉とささみとではスーパーなどでは見ただけでわかるほど形が違いますが、その他の特徴としては胸肉には皮がついていますが、ささみには皮は全くついていないということがあります。脂肪も胸肉とは違ってついていないので調理する時にそのまま使うことができるため、手軽です。
ささみを主食に置き換えるダイエットのポイント
ささみダイエットのポイントとしてはささみだけを食べるというのはNGということです。それは全体的な栄養バランスを崩して体調を壊す可能性があるためです。しかも極端にカロリーを減らしてしまうと痩せることはできますが、後でリバウンドしやすいです。ささみだけのダイエットは絶対にやめておきましょう。
そしてささみ以外の肉も食べるということも大事です。ささみダイエットは1日1食をささみに置き換えるというものですから、他の2食の時に脂肪燃焼効果が高いL-カルニチンを含むマグロや牛肉、豚肉の赤身などを食べるようにすると良いです。ポイントはいずれも赤身を食べるということです。
そして置き換えをする時にはできるだけ野菜も一緒にとるようにすると良いです。野菜には食物繊維が豊富なのでダイエット中になりがちな便秘の防止・改善に役立ちます。
何故ささみを食べると痩せるのか
ささみは低カロリーで低脂肪、しかも高たんぱく質ということで置き換えにすることで単純にまず摂取カロリーを抑えることができます。しかもささみがダイエット向きだという理由の1つは少ない量でも満腹感が出やすく、腹持ちも良いということです。
そのため、置き換え食にしたとしても後で小腹がすいて他のものを食べたくなるということがあまりなく、ダイエット中にもちゃんと食べているということからストレスもたまりにくいので暴飲暴食を防ぐこともできます。
もちろん、ささみだけを食べてダイエットするというのは絶対にやめたほうが良いですが、1食だけ置き換えるということであれば大幅なカロリーダウンをすることができるので痩せやすくなります。
美味しく食べられるささみの調理の仕方
ささみはいろんな調理法に活用できるため、アレンジは様々なものがあります。その中でもおいしく、しかも簡単に作ることができるものとして「ゆでささみのパスタ風」があります。同じく低カロリーでたんぱく質が多いものとしてマメもやしがありますので、それを合わせて使うというのもおいしいです。あらかじめ、ささみはゆでておき、手で食べやすい大きさにさいておきましょう。
沸騰した鍋に豆もやしを入れてゆで、ある程度ゆでたら次にハルサメも加えます。ボウルにハルサメとマメもやし、ささみを入れて大さじ2分の1ほどの酢としょうゆを混ぜ合わせたタレをかけてできあがりです。食べる時にはよく和えてから食べるとおいしく食べることができます。
サラダチキンとささみの違い
同じダイエットに使われるサラダチキンとささみですが、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。サラダチキンはそもそもささみではなく、鶏の胸肉部分を皮なしに加工したものです。
胸肉を蒸して作ってあります。プレーンの他にも味つきのものもありますが、100gあたりで105キロカロリーですから、ささみと比較するとカロリー的には同じくらいとなっています。たんぱく質に関してもほとんど同じくらいなので、確かにダイエットに向いている食品であるといえます。
ただ大きな違いといえばすでに調理済みということで手間が省けている分、サラダチキンの場合は毎日食べる分を確保するには費用もかかってしまうという点でしょう。またサラダチキンはプレーンでも軽い味付けがされてることが多いのでその点の違いもあります。
ささみダイエットで注意点とデメリット
ささみダイエットをする場合に気をつけなければいけないことは3食全てをささみだけにしないことです。他のダイエット方法でもそうですが、必ず栄養バランスをなるべくとれるようにするのが置き換えダイエットのポイントなので、ささみをメインにする場合も野菜を加えるなどしてささみ単体で食べないようにして、1日1食だけをささみ料理にするというふうにするのが良いです。
例えば日中は体を動かしていることも多いので、朝と昼はしっかりと通常食を食べ、夜だけささみ料理にするといったやり方がおすすめです。また、ささみダイエットをするデメリットとしては脂肪燃焼効果がある成分がほとんど含まれていないことです。そのため、より痩せやすい体作りをするには朝と昼に脂肪燃焼効果の高いマグロや牛・豚の赤身肉などを食べるほうが良いといえます。
ささみでダイエットする美味しいレシピ
ささみ料理でおいしいレシピをご紹介します。簡単においしくできるものとして、ささみのみぞれ風があります。一口大にカットしたささみを塩コショウとお酒で下味をつけた上でしばらく冷蔵庫でなじませておきます。その間に大根をおろしておくとスムーズに進められます。
油をひいたフライパンに片栗粉を軽くつけたささみを入れて焼いていきます。盛り付け用に少量残して、残りの大根はフライパンに加え、めんつゆを入れてひと煮立ちさせて盛り付ければ完成です。盛り付ける時には大根おろしをのせて、ネギを散らすとおいしそうな見た目になります。
ささみの磯部焼きもおすすめメニューです。両面に塩コショウをしたささみを油をひいたフライパンで軽く焼いてから酒を加えて蒸し焼きにします。さらに醤油をたらして香ばしくなるように少し焦げ目がつくまで焼いて、お好みでわさびを少しつけ食べやすい大きさにカットし、海苔を巻いて出来上がりです。
ささみで足りない栄養はしっかりと補いましょう
ささみは低カロリー・低脂肪・高たんぱくでダイエット向きの食材ではありますが、パーフェクトな栄養バランスなわけではなく、やはり足りない栄養素もありますので、足りない分は朝と昼の食事で補ったり、ささみ料理を作る時に他の食材でバランスをとったりしておくことが大切です。
栄養バランスを崩してしまうと体調を壊す原因になりますし、せっかく痩せてもリバウンドしてしまう結果になりやすいです。
ですから一日の摂取カロリーを考えながら栄養バランスをなるべくとることができるメニューをあらかじめ作っておくというのも良いでしょう。あとは材料を買う時に冷蔵庫に足りない食材を買い足すだけなので余計なものを買わずにすみますから節約にも良いです。