ココアは世界中で親しまれている飲み物であり、人によってはコーヒーや紅茶以上に好きだという方もおられます。そんなココアが実はダイエットなどの健康効果をもたらしてくれると話題になっており、徐々に注目を集めています。
目次
栄養成分タップリのココアとは
ダイエット効果に注目される以前からココアに豊富な栄養が含まれることはよく知られていました。具体的な成分としてはポリフェノールや食物繊維、デオブロミン、亜鉛、鉄などを含有しています。ポリフェノールは体の活性酸素を除去する抗酸化作用が非常に高い成分です。
活性酸素は放っておくと様々な不都合をもたらしてしまう恐れのある物質なので、それを除去してくれるポリフェノールには大きな価値があります。
他にも貧血の予防に役立つ鉄分、便秘の解消に効果を発揮する食物繊維、タンパク質の合成に関わる亜鉛など、枚挙にいとまがないほど栄養が豊富です。痩せようという目的がなくても、ココアを日常的に摂取することのメリットは極めて大きいです。
ココアは太りそうというのは間違い
ココアは基本的には甘い飲み物であるため、飲むと太るという勘違いを生んでしまうことがあります。確かに一般的なココアには一定量の糖分が含まれているので、飲みすぎることは良くありません。しかし、飲みすぎたら良くないというのはありとあらゆる飲み物について言えることであり、何もココアに限ったことではありません。
むしろココアは一杯で満腹感を得られやすいため、適量の摂取で留めやすい特徴があります。さらに言えば満腹感を上手く生かして食事でのカロリー摂取を控えることやココアの栄養成分を上手く活かすことでダイエットに使うことができます。ココアダイエットという言葉が広まるほど、痩せる効果をもたらしうる優れた飲み物です。
ココアはカラダを良くするパワーがすごい
ココア特有の成分としてデオブロミンという成分があります。この成分には脳内物質のセロトニンに作用する働きがあります。セロトニンとは幸せホルモンとも呼ばれている脳内物質であり、その異名の通りリラックス効果をもたらしてくれます。これがストレス解消にも繋がるので日々精神的な疲れを溜めている方にもお勧めです。
ココアを飲むと何となく落ち着くような気分になることがありますが、これは気のせいではなく、科学的に証明されていることと言えます。他にも美肌効果やアンチエイジング効果などをもたらしてくれるポリフェノールが含まれています。精神の安定と美容のどちらにも効果をもたらしてくれる飲み物は非常に貴重であり、注目を集める1つの理由となっています。
ココアがダイエットに影響させる効果
ココアがダイエットに役立つと言われている大きな理由となっているのがリグニンという食物繊維の存在です。リグニンは不溶性の食物繊維であるため、水に溶けずに便のかさを増やしてくれます。
便のかさが増やして腸壁を刺激すると、便通を促進する効果を生み出すので便秘解消やダイエットに繋がっていくということです。ココアがダイエットに役立つのはそれだけではありません。ココアは飲み物の中では非常に満腹感を与える効果の大きい部類に入ります。
そのため、ココアを飲んでから食事を行うようにするだけで、食べる量を減らすことができます。この食欲抑制を上手く活用することでダイエット効果は非常に大きなものとなるため、食事前に飲むことが大切です。
ココアに混ぜるとさらに効果がある食材
ココアは様々なものを混ぜることでダイエット効果をさらに高めることができます。例えば生姜をココアに混ぜると飲んだ時に体温を上げることができます。体温が上がると体の中の様々な機能が活性化します。これにより、エネルギーを効率的に消費しダイエット効果が高まります。
シナモンもココアと混ぜることで効果を高めてくれる食材の1つです。シナモンには毛細血管の老化防止効果や高血圧の改善などの効果を生み出します。
血行には酸素を運搬する働きがあり、酸素が体の節々まで行き渡ることで体の機能がしっかりと働き、カロリー消費をスムーズに行います。他にもハチミツや黒糖、ココナッツなどを混ぜることで有用な栄養を取り入れることができます。
カカオマスポリフェノールの抗酸化作用で痩せやすい身体作り
ココアを象徴する成分と言えばやはりカカオマスポリフェノールが挙げられます。カカオマスポリフェノールには強い抗酸化作用があり、美容や健康に大きな影響を与えてくれます。体内の活性酸素は肌の細胞を傷つけてしまうことがあり、これがシミやシワの原因にもなるとされています。
従ってカカオマスポリフェノールを摂取して酸素を除去することはシミやシワなどを予防することに繋がります。加えて活性酸素は代謝を鈍らせてしまうこともあります。カカオマスポリフェノールで活性酸素を取り除き、新陳代謝を活発にすれば脂肪の燃焼などの効果も期待できます。効率的に痩せるにはカカオマスポリフェノールをたくさん摂取することが非常に有効と言えます。
ダイエットにおススメなココアの選び方
一般に売られているココアには砂糖や乳製品が含まれていることが多いです。それらのココアでも一定の効果は期待できますが、本格的にダイエットするには砂糖や乳製品が含まれていないピュアココアを探すことをお勧めします。ココアを粉で買う場合も成分表示表などを詳しくチェックしておくことが大切です。
また、牛乳ではなく水で割れるタイプのココアを選択することが大切です。最近ではココアを豆乳で割った商品も登場しており、健康を重視するなら選択肢に加えておきたいところです。豆乳には大豆イソフラボンも含まれており、女性ホルモンのような働きをしてくれます。美容効果を高めたい方には特にお勧めです。豆乳はカロリーも低いので安心です。
ホットとアイスどちらが効果ある?
ココアはホットでもアイスでも効果が期待できます。ホットで飲んだ場合は体温を上げる効果があり、冷え性の方にもうってつけです。飲みやすさで言えば冬に飲むならやはりホットがお勧めです。アイスにはアイスの良さもあり、他の冷たい飲み物よりも体を冷やしにくい特徴を発揮します。
また、人によってはホットよりもアイスの方が甘さを強く感じるという方もいます。満腹感に関してはホットの方が得られやすいという場合が多いですが、これも個人差があります。冬はアイス、夏はホットというように季節に合わせた飲み方が出来るのもココアのメリットの1つです。好みに応じて選択できるのもココアならではの特徴となっており、様々なものを溶かすこともできます。
美味しいココアの飲み方
粉からココアを入れる場合は牛乳やお湯を一気に入れるのではなく、少量入れて粉を練るのがお勧めです。ココアの粉を練ることで粉っぽさがなくなり、より美味しくなります。ただ注意しておきたいのはダイエットにココアを使いたい場合は牛乳ではなく、お湯で溶いた方がいいということです。
どうしても水以外で溶きたいという方は豆乳を使用することをお勧めします。シナモンやココナッツを加えることは健康効果だけでなく、純粋に美味しくするために有効です。味を追求するだけで言えば無塩バターを入れる方法もありますが、カロリーは増してしまうので注意が必要です。味にこだわるのかダイエット目的で飲むのかによって、入れ方やアレンジも変わってきます。
飲みすぎでカロリーオーバーになることもあるので注意しよう
ココアは平均して1gあたりに4kcalとなっています。100g摂取すると400kcalと言えば非常に高いカロリーを持つかのように思われます。しかし、ココアの粉を1日で100gも使うことはほとんどなく、一般的な量を飲むだけではカロリーを心配する必要はありません。
ところが普通の水やお茶と同様の感覚で飲むことは流石に避けるべきと言えます。ココアは一杯で満腹感を得られるという長所を持っている飲み物なので、たくさん飲んでしまうことは本末転倒です。どうしても飲みすぎてしまうという方は毎日飲む時間帯を決めておき、その時間以外には飲まないようにしましょう。その日に飲んだかどうかを把握しておくことが大切と言えます。