薄着の季節がやってくると、どうしても体型が気になってくるものです。ストレッチや運動をしたくてもなかなか時間がとれないという方も多いことでしょう。しかし、毎日の入浴でも工夫次第でダイエット効果が得られるのです。
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お風呂に入ることでカラダに良い作用は
お風呂に入ることで体にはどのような効果があるのかというと、まず、体の疲れを癒やし、リラックスさせる効果があげられます。特に肉体的に疲労感が強い時などはその効果を強く実感することができます。体が温まると筋肉のコリもほぐれるので、長時間座りっぱなしの方にもおすすめです。
また、湯船に浸かるだけでも体の表面についた汚れや汗をかなりきれいにすることが出来ます。体が温まると血流が良くなって汗をかきますが、その際も体の中にたまった老廃物を同時に体外に排出してくれるので、体の中からもきれいになっていくのです。
毎日シャワーで済ませてしまうという方も多いようですが、大事なのは湯船に浸かるということです。毎日は難しくても、週に数回はゆっくり湯船に浸かって体を癒やしてあげましょう。
どうしてお風呂に入ると痩せるのか
入浴することによって体の基礎代謝力がぐんとアップします。基礎代謝力が高まると、脂肪の燃焼率も高くなり、むくみの改善、肌のターンオーバーの上昇、冷え性改善など、様々なメリットがあるのです。一度の入浴で体質を改善させるのではなく、毎日続けていくことによって、徐々に痩せやすい体質を作っていくのがポイントです。
また、入浴中には体全体に水圧がかかっていますので、それだけでもカロリーを消費しているのです。少し熱めに設定したお湯に、出来るだけ首まで浸かってあげると効果的です。更に、温浴効果を高めるために入浴剤などを使用するのもいいでしょう。お風呂に浸かりながら軽くストレッチをしてあげると更にダイエット効果抜群です。
お風呂に入る前に水を飲もう
お風呂に入る前には必ずコップ一杯の水を飲んでおくようにしましょう。入浴中には、気付きにくいものですが、実は200ml以上の汗をかいているのです。汗をかくことはいいことですが、肝心の水分補給を行っていないと血中濃度が上がり、ドロドロとした血液になってしまい、本来流れ出るはずの老廃物も排出されにくくなります。
場合によっては脱水症状を起こしてしまうことがありますので、必ず十分な水分補給をしておくようにしましょう。冷たい水を飲むと温度差で体に負担がかかってしまいますので、常温の水を飲むようにしましょう。また、長時間入浴をする際には、お風呂の中にイオン水などを持ち込んで適度に水分補給をしながら入浴するのもおすすめです。
ダイエットで入浴するなら何℃にすればいい?
ダイエットで入浴する際には、41〜43度ほどのやや熱めのお湯が効果的です。人間の体は心から温まって体温が1度上がるごとに基礎代謝力が約15%ほど上昇するのです。41度のお湯に10分間浸かると体の深部が1度高くなりますので、これを目安にしておくといいでしょう。
いきなり熱い湯船に浸かると体に負担をかけるので、かけ湯をし、ゆっくり少しずつ慣らしながら入浴するのがポイントです。長い時間お風呂に浸かるのが苦手だという方は、温浴効果を高める入浴剤を併用するとおすすめです。短い時間でも体の芯からポカポカと温めてくれますし、発汗効果もあります。
入浴剤だけでなく、粗塩なども体を温めてくれる効果がありますが、バスタブの素材によっては使用できない場合もありますので注意するようにしましょう。
ダイエットに最適なお風呂に入る時間
ダイエット目的で入浴をする場合、そのタイミングも気になるところです。食欲を抑えたいのであれば食前が効果的です。入浴後、1時間以上経過すると食欲も元に戻ってしまいますので、1時間以内に食事を済ませるようにしましょう。
ダイエット中で、ジムなどで運動をしているという方も多いことでしょう。その際、運動直後にすぐに熱い湯船に浸かってしまうとせっかく運動した脂肪燃焼効果が弱まってしまうので要注意です。
激しい運動でたくさん汗をかいた後はベタベタしてすぐにお風呂に入りたくなるものですが、そこはぐっと我慢して、ぬるめのシャワーで軽く流す程度にしておき、運動後30分〜1時間以上経ってからゆっくりと湯船に浸かるようにしましょう。
お風呂で出来るダイエット効果のあるエクササイズ
ただ入るだけでもダイエット効果があるお風呂ですが、エクササイズを同時に行っていくことで更にダイエット効果を高めることが出来ます。湯船の中の狭いスペースでもできる簡単なエクササイズとして、足の指、手のひらのグーパー運動、腰のツイスト運動などが挙げられます。
足を浴槽の中でバタバタさせるだけでも運動になりますし、合掌ポーズや、単に正座をするだけでも効果があると言われています。また、お肌のむくみが気になる方は入浴しながら気になる部分をマッサージしてあげると改善されます。
足や腕などは下から上に持ち上げるようにしながらやさしくマッサージしてあげましょう。顔のむくみの場合、出来るだけ口を大きく開けながら「あいうえお」を繰り返すのもおすすめです。
デトックス効果のある半身浴の仕方
デトックスというのはいわゆる老廃物を排出して、体の中からきれいになるだけでなく、脂肪燃焼率を上げて痩せやすい体質にしていくという方法です。38〜40度ほどのややぬるめのお湯にみぞおちくらいまでゆっくりと浸かります。この際、上半身が冷えてしまっては意味が無いので、乾いたバスタオルなどをかけて冷えないようにしておきましょう。
脇の下や太ももの付け根、耳の下、くるぶしの辺りには太いリンパ腺が通っていますので、この辺りをマッサージしてあげるとより効果的です。鎖骨の骨に沿って優しく指を滑らせてあげると、顔のたるみやシワが改善されるだけでなく美肌効果も得られるので、女性には特におすすめです。入浴前と入浴後の水分補給を忘れないようにしましょう。
消費カロリーを増やす入浴の仕方
入浴によるダイエットでおすすめの方法としてよく知られているのが、高温反復入浴法です。短時間ごとに入浴と休憩を繰り返す方法で、かなりのカロリーを消費することが出来ますが、その分疲労感が強く出ることもありますので、体調がすぐれないときには行わないように注意が必要です。
軽くかけ湯をして体にお湯を慣らした後、数分間お湯に浸かり、湯船から出て休憩します。水分補給を行ったり、髪を洗ったりして体を休ませた後、再度入浴します。
また数分間お湯に浸かって再度湯船から出て休憩します。最後にやや長めに入浴して終了です。なかなか長い時間湯船に浸かっていられないという方にもおすすめの方法ですので、ぜひチャレンジしてみましょう。
食前に入るお風呂のメリット
食事の前に入浴することによるメリットは、まず食欲を抑えるということが挙げられます。体がポカポカ温まっていると胃腸の働きが鈍くなっていますので、食べ過ぎ防止につながるのです。また特に空腹時に入浴すると、現在溜まっている脂肪を優先して燃焼しようとしてくれるのでダイエットには非常に効果的です。
それだけではなく、体が温まった状態で食事をすると、内臓の負担を減らすことが出来るのです。食前に入るお風呂の場合は、やや高めの温度の方が交感神経が刺激されやすくなるのでダイエット効果もアップします。食前に入浴が難しい場合、お腹の部分をあらかじめカイロや腹巻きなどで温めておくのも同様の効果が得られるのでぜひ試してみましょう。
食後に入るお風呂のメリット
食後に入浴するとダイエット効果が得られないのかといえば、そうとも言えません。ただし、食後すぐに入浴してしまうと、消化機能が鈍ってしまいますので少なくとも30分以上空けてから入るようにしましょう。食後に入浴すると、体が温まり消化力が高まりますので、ついつい食べすぎてしまったり、食事の時間が遅くなってしまったときにはおすすめです。
食後の入浴の場合は、適温にしておくことで、副交感神経が刺激され、体がリラックスし、疲れを癒やしてくれます。それによって質の良い睡眠をとることにもつながります。特にストレスがたまっている方の場合は、食後1〜2時間ほど空けてからゆっくりと入浴することによってダイエット効果とリラックス効果の両方を得ることが出来るのでおすすめです。