「完全栄養食」と言われるゆで卵。そのゆで卵を使ったダイエットがあることをご存知ですか?普段の食事を大きく変えたり、つらい食事制限をする事なく健康的に効率よく痩せられるこのダイエットを注意点を交えて解説していきます。
目次
ゆで卵でダイエットする方法
ゆで卵でのダイエットはとにかく簡単です。1日3食の食事のうち1食をゆで卵に置き換えることで減量を行います。例えば、朝食にパンと目玉焼き、サラダ、スープなどを食べていた場合ゆで卵2個〜3個とサラダのみにします。食事はバランスよく1日3食摂るのが良いとされていますが、痩せたいような時は栄養を取り過ぎてしまっている状況とも言えます。
それを改善するためにゆで卵のみの食事に切り替えて摂取カロリーを調整するのがゆで卵ダイエットの目的です。一度に無理して摂取カロリーを減らすのは健康によくない影響がありますし、どうせ痩せるなら健康的に痩せたいですよね?ゆで卵ダイエットでは量だけを減らしながら、栄養もしっかりと取っていく方法です。
ゆで卵の栄養素とカラダに良い作用
ゆで卵の栄養は次のようになっています。
「カロリー100kcal、脂質 6.18g、タンパク質 0.18g、ビタミンA 90μgビタミンD 1.08μg、ビタミンK 7.8μg、ビタミンB 0.8μg、カルシウム 30.6 mg
鉄 1.08mg、亜鉛 0.78mg」
ゆで卵には非常にさまざまな栄養が含まれている事が分かります。特にカルシウムは牛乳の約1.5倍、鉄分はほうれん草の2倍と非常に栄養価の高い食品でありながらカロリーや脂質などは比較的抑えめになっています。
生きていく上で必要な栄養素であると言われるタンパク質が多く含まれており「完全栄養食」と言われるのも納得できるほどバランスの良く良質な栄養で出来ています。特に注目したいのはタンパク質として含まれる必須アミノ酸です。必須アミノ酸をしっかりと摂取することで代謝の向上や疲労回復など健康を保つための栄養を余さず摂取出来ます。
ゆで卵の気になるカロリーはどれくらい?
卵自体が栄養を多く含んでいるため、それなりにカロリーも高いと思われがちですがゆで卵一個あたりのカロリーは約100kcal前後と言われています。ゆで卵を食事として置き換えるのであればだいたい4~5個くらい。400~500kcalが目安となります。カロリー自体は多いものではないので多少たくさん食べてしまったとしても心配は要らない範囲のカロリーです。
ゆで卵ダイエットでは一日に摂取するカロリーをコントロールする事が目的になっています。しっかりとゆで卵以外の食事のカロリーを計算をして一日のカロリーが狙った範囲に落ち着くことを目指しましょう。多くなってしまってはダイエットになりませんが、少なすぎれば健康的に痩せるのは難しくなってしまいます。
ゆで卵のダイエットはどうして痩せるの?
「体重が増える」というのが一日に消費するカロリーよりも摂取するカロリーが多い状態が続いているという事に他なりません。食べすぎているという状態です。そこで、ゆで卵ダイエットでは普段カロリーが多すぎている食事をゆで卵に置き換える事で栄養のバランスを整えながら摂取カロリーを抑えることで体重の減少が期待出来るようになります。
全ての食事を置き換えるようなことをすれば当然体調を崩す事になりますが摂りすぎている部分を少しだけゆで卵で置き換えればカロリーを抑える事が出来ます。もちろん、痩せるにはゆで卵ダイエットでカロリーを抑えることも重要ですし、運動なども取り入れることで健康的に痩せられますので、食べる量を減らしすぎたりせずに健康的に痩せていきましょう。
ゆで卵を食べる効果的なタイミング
ゆで卵ダイエットでゆで卵を食べるタイミングは朝か夜が向いていると言われています。朝か夜が良いと言うより、昼に置き換えるのはあまり良くないということです。なぜならば、昼食から夕食の間が一番時間が長くカロリー消費が激しいため、しっかりと食事を摂る事のほうが重要になるためです。
だからと言って昼食を大量に食べるのは適切ではありません。気持ち抑えめの量で好きなものをバランス良く食べるのが良く、朝か夜に食べていた高カロリーなメニューをゆで卵で置き換えるのが一番効果も高く気持ち的にも無理なく続けられる方法かも。
もし、夜に高カロリーな食事をたくさん食べてしまうという食生活ならまずは夕食を少しずつゆで卵に変えてみるところから始めて見ると良いでしょう。
卵はコレステロールが高いって聞いたことがあるけど大丈夫?
確かにゆで卵は栄養が豊富であるためにコレステロールが多めに含まれています。しかし善玉コレステロールの割合も少なくないので、余程コレステロールに注意しなければならない健康状態でなければ、特にコレステロール過剰という事にはならないようです。また、「ゆで卵はコレステロールを高める」という話はウサギへの実験によって確かめられた話という説があります。
草食動物で草や野菜を食べていれば健康に過ごせるウサギに本来の食べ物ではないゆで卵を食べさせつづければコレステロールに限らず体調を崩すのは当然の話です。
人間だから幾ら食べても大丈夫という事はありませんが、少量で急にコレステロールを高めてしまうケースは少ないでしょう。
卵を食べると肥満防止にも効果がある?
栄養が豊富に含まれる卵ですが、肥満の防止にはどのような効果があるでしょうか。卵に含まれる豊富な栄養の中にはタンパク質として必須アミノ酸や各種ビタミンが非常に多く含まれています。そのため、筋肉や体を作る働きが活発になったり、新陳代謝が改善する効果、また疲労回復効果などが期待できます。
この効果によって少しくらいカロリーがオーバーしたとしても基礎代謝が増えることによってカロリー消費が増えたり、活発に動けるようになる事で多くの運動が楽にできるようになるので少しずつ引き締まった体になっていくのではないでしょう。
もちろん食べて運動をしないのでは効果は表れないかもしれませんが運動が少しずつ楽に出来るようになる助けにはなるのかもしれません。
どのくらいの期間で効果が現れるのか
ゆで卵ダイエットでは摂りすぎるカロリーを減らすことから始めるので効果が現れるまで多少の個人差はあるようですが少なくとも一週間ほど続けられれば痩せ始める効果が現れるのではないでしょうか。
カロリーを摂りすぎている料理をゆで卵で置き換えることでじっくりと摂取カロリーを抑えていくダイエット方法なのでいきなり効果が現れるということは期待できませんが継続することでカロリーが抑えられることによってしっかりと痩せられるようです。
また、体重の数値だけに捕らわれずにウエストなどのサイズが何センチ締まったら良しとするなど的確な目標を設定することも重要です。あまり効果を急ぎすぎたりせず、じっくりと健康に痩せることを目指すと良いでしょう。
1回の食事で卵を食べる量について
ゆで卵ダイエットでの一回での量は特に決まっていないようですが、多くても4個くらいにしておくのがちょうど良いようです。摂取カロリーを抑えるのが、ゆで卵ダイエットの方法ですので、ゆで卵一個あたりのカロリーが約100kcalということを考えると一回の食事で4つ以上食べてしまうと逆にカロリーが多くなってしまうかもしれません。
サラダやスープなども一緒に摂る場合はなおさらです。朝食にゆで卵ダイエットをするなら多くても3つくらいで他にサラダなどで野菜も食べることで食事のバランスを高め、カロリーを抑える食べ方がダイエットとしては良いかもしれません。
ゆで卵の個数は3つと決めて、そこから副菜のカロリーを調整することでストイックにならず楽しく続けられるかもしれません。
卵の食べ過ぎにはやっぱり注意が必要です
いくら卵の栄養バランスが申し分ないと言っても食べすぎてしまってはダイエットになりませんし、痩せるどころか逆に太ってしまったり体調を崩してしまう可能性も否定できません。卵の栄養価を計算して食べる量のカロリーが多くなりすぎないように注意するだけでなく食事として偏らないようにすることが非常に大事です。
栄養が偏ることで摂取カロリーが減らせても筋肉が減ってしまったり、髪の毛や肌がカサカサになってしまう場合があります。ゆで卵ダイエットは食べ過ぎている分をゆで卵に変えてカロリーを減らす方法ですので食事としてはバランスの取れたちょうどよい量を食べる事が重要です。
自分にとって適切な量を見極めながら、ゆで卵ダイエットを成功させてスッキリとしたスリムな身体を目指しましょう。