短期間でどうしても痩せたいという場合にお勧めなのがトマトスープダイエットです。トマトスープだけをひたすら食べ続けるわけではなく、他の献立と組み合わせることで効果を発揮するダイエット方法です。1日ごとに決まったメニューを1週間食べる必要があります。
目次
効果抜群のトマトスープダイエットとは
トマトスープダイエットとは元々肥満の心臓病患者に行われていた食事療法です。肥満の心臓病患者は手術の際の負担が大きく、また脂肪が邪魔になって手術が困難となるケースもありました。そこでトマトスープを活用することで手術可能な状態にするために食事療法を施していました。
それが一般の人々にも活用されるようになったのがトマトスープダイエットです。1週間でみるみるうちに痩せられるダイエットとして高い評価を受けており、元々が食事療法であることからも分かるように効果は折り紙つきです。
栄養に関しても考慮されているので、健康的に痩せることができるのも大きなメリットとなっています。体重だけでなく、体脂肪を落とすことが出来るのも特徴です。
どうしてトマトスープで痩せるのか
トマトスープで痩せられるのは、トマトに含まれているリコピンに非常に大きなパワーが秘められているからです。リコピンとは赤やオレンジの果物や野菜が持つ色素であり、美肌効果や健康効果があることで知られ、代表的な栄養成分の1つです。
リコピンは脂肪細胞の成長を抑制したり、新陳代謝を改善したりする働きがあり、これがダイエットへの効果に繋がっていきます。トマトスープダイエットではこのトマトのリコピンに加えて、研究に基づいた食材が組み合わさることで痩せる仕組みが構築されています。
リコピンには血糖値の上昇を抑制することで、太りにくくする効果もあるのでトマトスープダイエットは非常に隙のないダイエット方法となっています。
トマトに含まれている栄養素とカロリー
トマトは非常に豊富な栄養成分を持つ食材であり、具体的にはタンパク質、ビタミンA、ビタミンE、ナイアシン、葉酸、カリウム、マグネシウム、そしてリコピンとキリがないほどたくさんの栄養を含んでいます。
それでいてMサイズのトマト1個につき31キロカロリーとなっており、極めて低いカロリーも魅力です。ダイエットにおいてあまり摂取したくない脂質は0.17グラムしか含まれておらず、ダイエットにはうってつけの食材です。
ここに挙げたビタミン以外のものも含めると、トマトのビタミンは10種類を超えています。同様にミネラルも10種類を軽く超えており、これほど低いカロリーでここまで多種類の栄養素を含んでいる食材は貴重です。
トマトスープダイエットの1週間レシピ
トマトスープダイエットでは1日1日異なるメニューを食べる必要があります。トマトスープを毎日食べるところは共通していますが、そこにプラスαで加えるメニューが違っています。トマトスープにプラスして食べるメニューに関しては、1日目にバナナ以外のフルーツ、2日目に豆とスイートコーン以外の野菜を食べます。
3日目はフルーツと野菜、4日目はバナナ3本とスキムミルク、5日目は350から750グラム程度の肉をトマトスープに加えて食べます。6日目は牛肉と野菜、7日目は玄米と100%の野菜ジュースをトマトスープにプラスして食べれば完了です。科学的根拠に基づいたレシピなどで1日ずつ丁寧に守り続けることが非常に重要です。
トマトスープの他の野菜にもダイエットに適したものばかり
トマトスープダイエットではトマトの栄養成分やカロリーの低さに注目が集まりがちですが、実はトマト以外にもダイエットに適した食材がふんだんに使用します。トマトスープに入れる食材も決まっていて、キャベツ、玉ねぎ、セロリ、パプリカ、コンソメスープの素とホールトマトです。
玉ねぎは便秘の解消効果を持つ食材であり、キャベツには免疫力を高める働きがあります。セロリには体内の余分な塩分を排出するカリウムが含まれています。
パプリカにはビタミンCがたくさん含まれていて、その量はピーマンを遥かに上回っています。これらの野菜がトマトの成分の良さを上手く引き出す仕組みになっており、トマトスープにおける縁の下の力持ちとなっています。
トマトスープダイエット中に気を付けること
トマトスープダイエットには決まったメニューを食べ続けること以外にもルールあります。それはアルコールと炭酸飲料を飲まないことです。元々が食事療法であるため、これらの飲料を飲むことは基本的に考慮されておらず、ダイエットの効果に期待するなら飲んではいけません。
加えてトマトスープとその日の決まったレシピ以外は食べてはいけないのもルールとなっています。トマトスープダイエットは1週間という極めて短いダイエットではあるものの、その制限は厳し目となっています。
ただ、それが1週間で効果を出すためには欠かせません。また、1日ごとのメニューを一切間違えないように気をつけておくことも重要であり、1週間以上続けないようにしましょう。
1週間経過したあとのリバウンドに注意
トマトスープダイエットは1週間にわたって強い制限をかけるダイエット方法です。そのため、1週間が経過すると今まで我慢していた分、たくさん食べたくなるということも十分に起こり得ます。しかし、そこで暴飲暴食をしてしまうとリバウンドに繋がります。
トマトスープダイエットが終わった後も、食事にはある程度気をつける必要があります。また、トマトスープダイエットでは体内のタンパク質の量が減り、筋肉量も落ちるので基礎代謝が下がります。それにより、リバウンドするリスクはやや高くなっていることに注意しておきましょう。
リバウンドのリスクはあるにしても、トマトスープダイエットは短期間で痩せることが期待できるという大きなメリットがあります。
まずは1週間トライしてみよう
トマトスープダイエットは1週間かけて行うことに意味があります。1週間未満の期間で終わらせてしまうと効果が期待できず、1週間を超えてしまうと栄養面で不安が生まれます。あくまで1週間でぴったり終わらせることが大切です。
最初は不安に感じることもあるかもしれませんが、まずは1週間やってみてどんな効果が現れるか試してみることをお勧めします。トマトスープダイエットに使用する食材には特別なものがなく、近くのスーパーなどで簡単に揃えることができます。
そのため、気軽に始めやすいのもメリットとなっています。始めた曜日を覚えておいて曜日ごとのメニューをメモしておけば、1日1日のメニューを間違えにくくなるのでお勧めです。
トマトスープのアレンジレシピ
トマトスープダイエットはトマトスープを使った1週間のダイエットですが、それを応用してアレンジレシピを活用することもできます。例えばトマトスープが余った次の日にはそれにマカロニや卵を入れて、スライスチーズを乗せた状態でオーブンで焼けばグラタンが出来上がります。
カロリーが気になる場合は卵を抜くことをお勧めします。トマトスープはそのままロールキャベツに使うこともできます。片栗粉でとろみを出せばそれだけでOKです。
キャベツには食物繊維やビタミンがたくさん含まれているのでダイエットにもうってつけです。他にもチーズリゾットやドリアなどお米と組み合わせるレシピもあり、余ったご飯を活用することもできるので便利です。
トマトを使った方のダイエット法
トマトは非常に優れた食材なのでトマトスープにこだわらなくても、ダイエットに活用することができます。例えば夜にトマトを一定量食べるトマトダイエットと呼ばれる方法もあります。夜トマトダイエットは極めて簡単な方法であり、夜にリコピンが15mg以上摂取できるようにトマトを食べます。
具体的にはMサイズのトマトを2個程度食べる必要があります。この方法ではリコピンを食べるのと同時に、トマトでお腹が膨れる分だけ夕食を減らせばOKです。夜トマトダイエットでは1週間のトマトスープダイエットに比べると制約が少ないですが、長い期間にわたって続ける必要があります。夜トマトダイエットをするなら最低でも半年は続けるようにしましょう。