ダイエットしてカロリー制限しても痩せない人の原因は何?

ダイエットをする人の中にはカロリーを一生懸命計算して、カロリー制限を行ってダイエットをしている人がいます。しかし、確かなカロリー制限を行っても痩せない人は痩せないものです。なぜそれをしても痩せないのか、とても気になる部分です。

ダイエットで摂取カロリーを制限する理由

人間には消費カロリーというものが存在し、内臓などを動かすために必要なカロリー、運動をすることで消化するカロリーなどを合算したものが該当します。この消費カロリーを摂取カロリーが上回ることで、余剰分が発生し、その積み重ねが脂肪などになっていきます。そのため、摂取カロリーを抑えるということがダイエットをしていくうえでは当然の考え方となっていきます。

摂取カロリーを制限する方法というのは食事によるものがほとんどです。人によっては食べる量を抑える、食べるものを特定する、別のものに置き換えるなどのことで実行することもあれば、最近ではプチ断食を行い、数日間飲み物だけで生活するというやり方を行う人もいますが、これでかなりのカロリーが制限されます。

1日に取る一般的なカロリーはどのくらい?

1日に必要なカロリーは人によって分かれます。仕事をしている人であれば肉体運動をしているのか、それともデスクワークかでも変わり、あとは年齢で変化することになります。例えば、20代の女性の場合、デスクワークなどをする人であれば1800キロカロリーで十分ですが、肉体労働をする人であれば2800キロカロリーも必要になるなど、同じ年代でも1000キロカロリーも異なります。

簡易的に1日に必要なカロリーを出す計算式も存在し、標準体重に25から30の数字をかけたものが1日の摂取カロリーとなります。標準体重は身長を2乗し、それに22をかけて算出され、150センチの人であれば、1.5メートルを2乗してはじき出します。

食事でカロリー制限して痩せる方法

食事でカロリー制限をする場合、まず摂取カロリーの上限を設定します。その中で1日3食を振り分けていき、カロリー制限を行っていきます。例えば、朝食のカロリーを気にせず、昼と夜を気にするということができるようになり、昼に食べ過ぎれば夜に調整するということや、1食を飲み物などで代用し、あとは自由に食べるということも可能です。摂取カロリーをコントロールすることで少なくとも大幅にカロリーが蓄積されることはありません。

最近はこんにゃくを使った食事などが登場しており、麺類が好きな人はパスタなどをこんにゃくに切り替えて、それでカロリーを抑えつつ、食事を楽しむということをしています。楽しみながら痩せるというのが食事で痩せることの醍醐味と言えます。

運動しながらカロリー制限してダイエット

摂取カロリーを抑えながら消費カロリーを増やすことができれば、当然ながらダイエットは成功します。消費カロリーを増やすために最も手っ取り早いのが運動です。このため、ダイエットでは食事制限をしながら体を動かすということが一般的な方法と認識されており、実際にこれを行っている人がほとんどです。

気を付けたいのは、カロリー制限をきつく行い、激しい運動を行う場合です。確かに大きく痩せることはできますが、体への負担はかなりのものとなります。カロリー制限を厳しく行うということは、本来必要な栄養素まで取り入れることができない可能性も考えられます。もし、運動しながらカロリー制限を行う場合には必要な栄養素が摂取できているかを考えなければなりません。

カロリー制限しても痩せない原因

食べるものを削り、一生懸命カロリー制限を行っても痩せないという背景には、様々なことが考えられます。そもそも動物はダイエットをする必要がなく、むしろ脂肪を増やして寒さに耐えるような設計になっています。人間も同じであり、ダイエットをしようとしても体がこれ以上のダイエットはよくないと制限をかけるようなことも出てきます。いわゆるダイエットの停滞期と呼ばれるものです。

また、ストレスが脳に影響を与え、危機的な状況と思わせ、脂肪の蓄積を図るようにすることもあります。他には睡眠不足によるホルモンバランスの乱れなども一因となるなど、カロリー制限をしたから絶対に痩せるということではないというのをこれらが示しています。

糖質を摂り過ぎてませんか?

糖質は脳を動かしたり、体を動かしたりする大事な栄養素であり、激しい運動の時などはこの糖質がなければ大変です。しかし、激しい運動をしない人にとっては糖質というのはあまり関係がなく、むしろ過剰になりがちな栄養素です。どれだけ摂取カロリーを抑えても、糖質をたくさん摂取してしまうと消費しきれない分が脂肪としてダイレクトにのしかかることになってしまいます。

近年、糖質制限ダイエットが盛んに行われているのは、糖質がダイエットにとってかなりの影響を与えることを多くの人が知ったためです。もし、カロリー制限をしてもなかなか体重が減らないという場合は糖質の取りすぎを疑ってみて、1日の食生活の見直しを図ることをおすすめします。

摂取カロリーが低く過ぎても良くない

摂取カロリーが低ければ低いほど痩せるというほど、人間の体は単純ではありません。逆に低ければ低いほど人間の体は消費カロリーを抑える傾向にあります。これは摂取カロリーが少ないことで人間の体が生命の維持のために使うカロリーを抑えようとするためです。

また、筋肉も必要な栄養素がなければ衰えていきます。筋肉が多ければそれだけ消費カロリーも多くなるため、摂取カロリーを抑え過ぎれば、いずれ痩せにくい体となっていきます。

こうした傾向は若い女性に多く、最初は食べないことでダイエットがうまくいったと思っても、その後リバウンドし、同じ方法を行っても筋肉量も少なくなっていくため、効果が得にくくなるということが起きてしまいます。

基礎代謝が低くくて燃焼できていない

基礎代謝というのは体の熱源、体温に比例します。代謝がいい人はよく汗をかくと言いますが、それだけすぐに体温が上がり、体から熱を発します。冷え性で悩まされている人は体温が低く、なかなか体温が上がらず、熱を発するということもないため、体の中でとどまりがちです。

体を動かせば、否が応でもエネルギーを消費し、体の中で熱が発生しますが、普段から体を動かさない人はそれも期待することができなくなります。あまり普段動こうとしない人、冷え性の人などは基礎代謝が低い傾向にあり、カロリー制限をしても痩せにくいことになります。

年々基礎代謝というのは落ちていくため、今まで同じ量を食べていたのに急に太ったという人は、基礎代謝の低下が原因と考えられます。

食事が不規則な人も痩せにくい

摂取カロリーは抑えているのになぜか痩せないと悩んでいる人の場合、どの時間帯にどれだけの食事を食べ、カロリーを摂取しているのかを考えることが大切です。脂肪をため込みやすい時間帯というものが存在し、夜にたくさん食べればそれだけ脂肪を溜めやすくなります。

昼などよく動く時間帯であればカロリーの消費は容易ですが、夜、特に深夜だと食べてそのまま寝てしまうこともあり、それでは消費のしようがないというのが実情です。

朝昼晩の食事のリズムが不規則で、朝は食べない人、昼と晩のサイクルが短い人、仕事の都合上深夜に食べる人などはどうしても痩せにくくなってしまいます。できるだけ夜に食べず、朝と昼にがっつり食べ、晩はできるだけカロリーを摂取しないというのが望ましい姿です。

カロリーを気にしながらバランスの良い食事を

摂取カロリーを抑えることはとても重要ではありますが、あくまで人間の体にとって必要な栄養素を考え、それに見合った食事をとっていくというのが大前提です。

これを崩すと逆に痩せにくい体にさせたり、健康を害したりするため、気を付けなければなりません。また、1日の中で朝食、昼食、夕食とカロリーの配分を気にすることも重要です。1日しっかりと働くために朝食をしっかりと食べることも大事です。

最近では1日2食、1日1食というダイエット方法も出てきてはいますが、科学的な裏付けはあまりなく、だれもが当てはまるようなものではありません。あくまでカロリーを気にし、栄養素をしっかりと補うダイエットを心がけることが求められます。