キムチダイエットの効果と食べ飽きないレシピ

韓国で昔から一般的に作られてきたキムチは、今では日本の食卓に並べられる程ポピュラーな漬物です。キムチは発酵食品であるため優良な菌を蓄えているので、積極的に食べると体に良い影響を与えてくれる存在です。特に唐辛子の成分によってダイエット効果が高い事は良く知られています。

キムチがダイエットに効果がある理由

キムチを常食としている韓国の人々は、比較的スリムな方が多いと感じた事はありませんか?同じアジア人でありながら極端に太っている人があまりいないのは、キムチのおかげかもしれません。

キムチは漬物の一種ですが、野菜や果物と一緒にオキアミなどの魚介類と唐辛子のエキスや成分によって発酵され、時間をかけるほど熟成されます。その過程において様々な菌を生み出し、摂取する事で人間の体に良い影響を与えてくれます。

特に発酵食品は腸内の環境を良い状態に保ち、唐辛子のカプサイシンは脂肪の燃焼効果が高いとされています。また多くの栄養素を混ぜ込んでいる事から、各種ビタミンやミネラルなども摂取する事が出来るため、ダイエット食品としての力もあります。

ダイエットに向いているキムチの種類

キムチと言えば、唐辛子で赤く染まった辛味のあるタイプが一般的かもしれませんが、実際にキムチの本場である韓国では、唐辛子を使わない、水を発酵させて作る水キムチというタイプもあります。これはムルキムチとも呼ばれ、唐辛子を使って赤く仕上がる通常のキムチとは異なり、野菜と水を使って発酵させるシンプルなスタイルのキムチです。

しかしシンプルでありながらも、その栄養素はとても高く、赤いキムチと比べて乳酸菌が10倍とも言われています。しかも、この水キムチは汁の中に栄養素が含まれているので、汁ごと食べる事が出来るので、多くの料理に活用する事が出来ます。このように、赤いキムチのカプサイシン効果と、水キムチの乳酸菌の効果はダイエットに最適となります。

反対に、スーパーに並んでいる調味液を和えただけの食べやすいキムチは、発酵食品とは言いづらく、ダイエット向きではありません。痩せる効果を狙うなら、発酵させたタイプのキムチを利用しましょう。

キムチダイエットの効果的なやり方

キムチを利用したキムチダイエットは、キムチだけを食べ続けるというものではありません。あくまでも日常の食事にキムチを取り入れて、他の栄養素と一緒に体に良い影響をもたらすという意味合いがあります。キムチは発酵食品なため、他の食材と合わせる事で、それぞれの栄養効果をアップさせる役目もあります。

食事の付け合せとしてだけではなく、キムチを使った料理で効率良く栄養と脂肪燃焼を促すのが一番適切な方法です。様々な食材と合わせる事が出来るのも、発酵食品であるキムチならではとも言えます。

毎日の食事にキムチを利用していく事で、気づかないうちに体や肌の調子が良くなっているかもしれません。またカプサイシンの作用で体を温め、痩せやすい体を作り出すキッカケとなるでしょう。

どのタイミングでどのくらいの量を食べるのがベストか

キムチダイエットの方法としては、毎食に適量を食べるのが良いとされていますが、実際にキムチのニオイはかなり強いので、朝食やランチには食べづらいかもしれません。細く長くダイエットを続けるならば、夕食時に摂取するのが現実的です。

もちろんニオイを気にしないというのであれば、毎食食べてもかまいません。キムチのカロリーは比較的低いため、多めに食べてもカロリー過多にはなりませんが、適量を食べるのが長くダイエットを続けるコツです。基本的には野菜の発酵食品なので安心して食べる事が出来ます。

このように摂取量に大きなこだわりが無いというところも、気軽に続けられるキムチダイエットの魅力です。ただし、ご飯などの炭水化物を大量に摂る事は避ける必要があります。ダイエットを意識するならそこだけは気をつけましょう。

納豆と混ぜ合わせることでさらに効果アップ

発酵食品のキムチは、同じ発酵食品である納豆との相性がとても良いです。普通に納豆にキムチを混ぜ合わせるだけですが、その単純さの裏には、発酵食品の掛け合わせて起こる相乗効果があります。納豆は大豆を発酵させて作られたものであり、大豆たんぱくは女性に必要なイソフラボンを多く含んでいます。

キムチは白菜やネギ、人参、ニラ、梨などの野菜と果物に、魚介のエキス、特にオキアミが使われる事で発酵します。これらの時間をかけて熟成された乳酸菌が腸内環境を正常に導く事で悪玉菌を排除し、老廃物がなくなる事で体だけでなく、お肌にも良い影響をもたらしてくれます。何よりも納豆とキムチのコラボは栄養面だけでなく、美味しいという事実があります。

美味しい納豆キムチのレシピ

納豆キムチはそれだけでも美味しいですが、少し工夫を凝らしてみると料理の幅が広がり、飽きのこないレシピでダイエットが長続きするメリットがあります。手軽で簡単な誰でも作る事が出来るレシピの一つに、納豆キムチチャーハンがあります。ゴマ油でネギやチャーシューに卵を炒め、ご飯を入れてほぐし、最後に納豆キムチを入れます。

味付けは塩とコショウとキムチの味で十分です。ダイエット料理としてならば、ご飯を少なめにして、レタスをちぎって入れると食感も良くなり、食物繊維も摂る事が出来ます。もう一つは納豆キムチのお好み焼きです。

市販のお好み焼き粉に多めのキャベツと山芋のすりおろしと卵を入れ、納豆キムチも混ぜます。この時、粉を少なめにしてキャベツを多くすると、ダイエット用になります。こんがり焼きあげて、そのまま食べても良いですし、さっぱりとした酢醤油も後を引く美味しさとなります。

キムチダイエットが向いている人の特徴

キムチダイエットと相性が良いタイプはどんな人でしょうか?ダイエットは個人差があり、誰でも同じ効果を得られる訳ではありません。筋力が極端に少ない人に、運動で痩せさせようとしても、筋肉の熱量が足りないため多くのカロリー消費は望めません。

逆に筋肉量が多い人が極端な食事制限をすると、必要な筋肉を落としかねない事態を引き起こします。キムチダイエットを行う事で、ダイエット効果を得られるのは、筋肉量が少なく脂肪が多い冷え性タイプの人です。

キムチの唐辛子成分であるカプサイシンで熱を発生させ、脂肪燃焼を促します。特に冷え性の人には有効であり、体を温める効果があるため、体が熱を生む事で、同じ運動や活動量でも基礎代謝は高くなっていきます。

キムチダイエットの注意点

日常生活にキムチを取り入れるキムチダイエットは、美味しさと手間がかからないという点から、誰にでも試してもらいたいダイエット法です。ただし、中には気をつけて欲しい場合もあります。特に胃腸が弱い人、常に胃に炎症を起こしている人などは注意する必要があります。

唐辛子の刺激が胃や腸を荒らして体調に不具合が生じる場合も考えられます。また、高血圧や腎機能低下によって塩分を制限している人も控えた方が良いでしょう。キムチの栄養効果は素晴らしいものですが、発酵させるのに欠かせない塩分の問題があります。

キムチはある程度の塩分は必要なため、塩分制限をしている人には積極的には勧められません。ダイエット目的であっても、体の健康が第一です。問題がありそうな人は、食べ方に注意する事を忘れてはいけません。

ダイエットにオススメのキムチレシピ

ダイエットに良い納豆キムチは基本ですが、他にも多くのキムチレシピは存在します。そのレシピ数は無限とも言える程で、多くのキムチを使ったアレンジレシピがあります。飽きがこないように色々と試してみるのが良いですが、基本的なキムチのレシピは押さえておきたいものです。

ボウルに少なめのご飯と、焼肉、もやしや人参、ほうれん草にゼンマイなどのナムルを入れます。そこにコチュジャンとごま油を入れ、カットしたキムチも混ぜ込んだビビンバは、半熟卵をのせて混ぜながら食べると栄養満点です。

ダイエットにお勧めな豚肉に、人参やきゅうり、ネギの千切りとキムチを巻き込み、フライパンで焼き目をつけたキムチの肉巻きは、お弁当のおかずにも最適です。簡単なスープとしては、市販の担々麺のスープの素に白菜や人参にもやし、ニラやキノコに豆腐を入れて、さらにキムチを入れます。

担々麺のスープは単体でもコクがありますが、キムチを入れる事で適度な酸味も加わり、味わい深い野菜タップリの満足感の大きい、キムチダイエットスープになります。

キムチはあくまでサポートでバランスのよい食事を心がけよう

キムチの魅力は栄養だけでなく、どのような料理にも扱いやすいというところです。発酵食品という利点を活かし、多くの食材との掛け合わせる事で、何倍にも栄養が膨らみます。キムチダイエットは、キムチだけを大量に食べる訳ではありません。

普段の食生活に上手に取り入れて、体を整えるという意味があります。また炭水化物の量を控えながら、たっぷりの野菜とたんぱく質を摂取するというダイエットの基本は変わりません。

そこに、キムチの発酵食品をプラスして体質改善を図るという事を意識し、バランスを考えた食生活を送る事が一番と言えます。もちろん食事だけではなく適度な運動も行う事で、キムチのカプサイシン効果が発揮され、脂肪燃焼に一役買うはずです。