つぼとお灸でゆる~り脚やせダイエット

つぼ、と聞くと肩こりや腰痛を癒してくれる、「治療」の印象がありますよね。足つぼや鍼やお灸、整体などをイメージするかもしれません。でも実は、脚やせにも効果があるってご存知でしたか?つぼ押しでダイエットなんて、なかなか信じられませんよね。

つぼ治療にはホルモンの分泌を正常化してくれる働きがあります。ホルモンバランスが整うことによって血行促進、デトックスなどの効果があり、むくみ解消、冷え性改善など……脚をすっきり細くしてくれるだけでなく、女性に嬉しい効果がたくさんあるんです。

そもそも、つぼってなんだろう?

つぼ治療は東洋医学の考え方です。つぼ、と一般的に呼ばれているポイントは正しくは「経穴」と呼び、生命エネルギーの通り道である「経路」に存在する駅のような場所です。

生命エネルギー「気と血」の通り道である経絡は全身に張り巡らされており、それらが合流したり、分岐したりする重要な部分に「経穴」があるとされているんです。

つぼは全身を巡るエネルギーの通り道にありますから、これらのエネルギーの流れを良好にすることで内蔵の働きを活発にすることができると考えられています。

また逆に、内蔵の働きが悪くなるとエネルギーの流れが滞ってしまいますので、つぼに痛みとしてあらわれる、とも考えられています。つまり、つぼを刺激することで内蔵の調子を整えることができるほか、痛みのあるつぼが内臓の不調を知らせてくれることもあるんですね。

つぼは東洋医学の考え方ですが、現在ではWHOでも効能が認められている立派な医療です。また、西洋医学で「痛みの原因がある」とされている「トリガーポイント」というものがあります。

東洋医学のつぼと西洋医学のトリガーポイントを照らし合わせてみたところ、なんと七割以上も一致したそうです。トリガーポイントは、神経を刺激して血の巡りを良くするとされています。考え方は違いますが、役割はよく似ているんですね。

つぼ押しがダイエットに効くのはなぜ?

しかし、どうしてつぼ押しが脚のダイエットに効くのでしょうか。それは脚が太ってしまう原因を見てみるとわかります。立ち仕事やデスクワーク等、一日中同じ姿勢を続けていると、脚がパンパンにむくんでしまうことはありませんか?実はそれが下半身太りの原因になっている場合があるのです。

むくみは、体の水分や老廃物がうまく排出されずに溜まってしまうことから生じます。余計な水分や老廃物は、普通は血液やリンパ液などに溶け込んで排出されますが、血液やリンパ液の流れが滞っているとうまく排出されずに脚に溜まってしまうのです。

血液が滞ると脂肪も蓄積しやすくなってしまいますし、むくみだけでなく冷えや肩こり、腰痛などの原因にもなります。

ですから、「気と血」つまり「エネルギーと血液」の流れを良好に保ち、全身の巡りを良くすることでむくみを解消し、脚をスッキリさせるダイエット効果が期待できるわけなんですね。

脚やせのできるつぼの位置とつぼ押しのやり方

脚やせのできるつぼは背中のおへそのあたりにある腎兪、おへその下にある関元です。くるぶしから指4本分上にあがったところにある三陰交、アキレス腱の前あたりの太谿、膝の内側部分の骨を感じるあたりの陰陵泉がおすすめです。

膝上の内側にある血海というつぼはふくらはぎのむくみに効果があります。つぼ押しとマッサージを行うと相乗効果が高まります。

親指で優しく押して、イタ気持ちいい強さでマッサージします。10秒ほど押さえて離すのを数回繰り返したり、優しくもみほぐすように刺激しましょう。心地よい痛みが感じられたり、指が入る感じがするところはその場所がつぼになりますので、重点的にマッサージしてあげるといいですね。

ここがポイント!
つぼ押しのためのプレートやスティックも販売されていますが、これらを使うときもあざになるほど強く押したり、耐えられないほど痛い場所を無理に刺激してはいけません。また、押しすぎて爪で皮膚を傷つけないように気をつけましょう。あくまでも自分で押して心地よい強さを心がけることが大切です。

つぼ押しにお灸を据えるのもオススメ!お灸の使い方

お灸は経穴(つぼ)に温熱効果を与えることで生理状態を変化させ、疾病を治療するという民間療法になります。医師以外が処方する場合には免許が必要になりますが、自宅で自分に施術する分には免許は必要ありません。

ワンタッチお灸という、ライターで火をつけてシールを剥がして貼り付けるだけの簡単なお灸が市販されていますので、自宅で使うならまずはこれを試してみるといいでしょう。

これらはやけどしにくい安全なお灸なので安心して使うことができます。煙の出ないお灸や火を使わないお灸など、シチュエーションに応じていろいろなお灸が市販されていますので薬局を覗いてみてはいかがでしょうか。

お灸を据えることによって血行が良くなり、代謝が高まるので免疫力もアップし疲れにくくなります。体が温まって筋肉や血管、細胞が刺激され、リンパの流れもよくなるので老廃物が排出され、むくみが解消します。お灸を据えることで、よもぎやユーカリに含まれるシネオールという精油成分が皮膚に浸透するとコリや痛みを緩和してくれる働きもあります。独特な香りは心身ともにリラックス効果をもたらしてくれます。

ここがポイント!
お風呂のあとや食後すぐ、アルコールを飲んだ時など血行が良くなっているときにお灸を据えるとやけどの危険性がありますので、使用を避けて下さい。

お灸を使う上で気を付けたいこと

家でお灸を使う際に気を付けたいことはやけどです。市販のお灸は熱くなりすぎないように調節されていますので安心ですが、背中やお腹などにお灸をする時は少し動いただけで灰が飛ぶことがありますので気をつけて。

また糖尿病や冷え性の方は熱さに鈍感になっている場合があります。熱いほうが効果があるというわけではありませんから、じんわりとした温かさを感じる程度を意識し、熱いと感じたらすぐに中止してください。飲酒後、空腹時、入浴後1時間、食前食後1時間、運動直後は避けて下さいね。

脂肪を燃焼できるつぼ

内臓脂肪が蓄積してしまう原因は基礎代謝が低下していることにあります。基礎代謝とは、安静にしていても消費されるカロリー量のことで、人体が消費しているカロリーのうち六割から七割は基礎代謝だとされています。

基礎代謝を高めるつぼを押すことで脂肪燃焼効果を高めることができます。手の甲にある合谷は親指と人差し指の骨がぶつかる手前にあり、いつでもどこでもつぼ押しができます。肘を曲げた時に外側にできるくぼみは曲池といい、免疫力を高めてくれます。

足裏の親指と人差し指の付け根からかかと側へ4センチほど下がった場所にある太陽神経叢は代謝を活発にして痩せやすい体にしてくれます。つま先側に向かって押し出すように刺激を与えるのがコツです。

太陽神経叢の隣にあるのが腎臓です。足の指を曲げた時にくぼみができる場所です。腎臓に作用して血流を促進し、体内から余分な水分と老廃物を排出してくれます。

ふくらはぎ痩せができるツボ

ふくらはぎはむくみが目立つ場所ですが、つぼが集中している場所でもあります。ふくらはぎのふくらみが下がり切った場所のつぼは承山といい、硬くなったふくらはぎをほぐすことでむくみを解消してくれます。

膝の裏側の真ん中にある委中というつぼもむくみに効きます。息を吐きながら3秒押し、息を吸いながら3秒離すのを3セット行いましょう。承山と合わせてつぼ押しをすると効果が高まります。

終了したら足首から膝まで力をいれずにさすります。入浴後など血流の良い状態でつぼ押しとマッサージをするのがおすすめです。生理痛や生理不順、冷え性の緩和にも効果がありますし、オフィスでも気軽にできますので便利です。

ここがポイント!
ふくらはぎは静脈還流というポンプの役割を担っていますので、血流が悪くなるとセルライトができやすくなったり、脂肪がつきやすくなったりするのでこまめなケアが大切です

便秘改善のできるツボ

便秘に悩む方は手首の付け根にある神門というつぼを押すのが効果的です。手のひらを上に向けて小指のから手首にまっすぐに線を下ろすと、骨の下にくぼみがあることがわかります。ストレスを軽減させる働きもあります。

手首の内側にある間使は手首から指5本ほど下がった場所にあります。手首の外側にあり、手のひらから指3本分下がった場所にある支溝は便秘の名穴と呼ばれるほど有名なつぼです。ゆっくりもみほぐすのがおすすめです。

耳の上のへこんだ部分は便秘点と呼ばれており、小腸や大腸が弱っているのを正常に戻す働きをしてくれます。人差し指で10秒ほどぎゅっと押すのが効果的です。便秘改善のつぼは朝起きてからすぐに押すと効果が高まります。

食欲を抑えたい時に押したいツボ

ストレスで暴飲暴食が抑えられない、ダイエットをしているのに甘いものがやめられないという時には食欲を抑えてくれるつぼがおすすめです。満腹中枢のエンドルフィンを刺激するのは甘いものや脂っこいものなのでどうしても食べ過ぎてしまうのです。睡眠不足も食欲を増進させますから、注意が必要です。

食べ過ぎを抑えてくれるつぼは耳の顔側にある小さなふくらみの下にあります。食事の15分ほど前に押しておくと効果があります。飢点と呼ばれているつぼです。

耳には胃点、肺点など消化器系のつぼがたくさんありますので、耳を押したり、引っ張ったり、つまんだりするだけでもつぼ押しと同じ効果をもたらすことができます。鼻と上唇の真ん中にある人中のつぼも食前に押しておくと腹八分目で満足することができるようになります。

様々な症状改善に効く足裏のツボを紹介

だるさを感じる、不調を感じるといったときにお勧めのつぼが足裏です。足裏には60か所以上の反射区が存在しています。体が異変を起こすと足裏がカサカサしたり、変色したり、硬くなったりしますので毎日時間を決めてマッサージをすることで体調の変化に敏感になれます

足指の中指と人差し指の間からまっすぐかかとに線を下した中央にあるのが湧泉です。足の指をぎゅっと丸めると中央にくぼみができますが、この場所が湧泉です。足湯と一緒に行うと効果的です。ボディオイルを使って仕上げのマッサージをすると肌がつるつるになります。

足裏の反射区は足指は頭部、上部が肺や心臓、中心部が消化器官、かかとが生殖器や坐骨神経になっています。足の爪も副交感神経や交感神経とつながっていますのでマッサージをしておくのがおすすめです。

こんな人はNG!ツボ押しを避けた方が良いタイミング

つぼ押しをすると血流が促進されますので、高血圧、腎臓病、糖尿病などの持病をもつ方は避けた方が無難です。また妊娠中の方、授乳中の方もお勧めできません。

妊娠中の方には市販のお灸で専門の商品が販売されていますのでドクターに相談して使用してみるという方法があります。熱のある方、衰弱されている方、けがをしている方、病気療養中の方にもお勧めできません。

ここがポイント!
体のあらゆるトラブルに効果を発揮してくれるつぼ押しですが、場所が正しくない、力の入れ方が適切でないといったことが原因で初心者には難しい技術でもあります。きちんとつぼを知りたい、力の加減を知りたい時には鍼灸院で相談してみるのもおすすめです。